こんばんはstartide/hiroです。#煌夜祭2025 に寄せて曲を作りました。
「煌夜祭」といえば第2回C・NOVELS大賞を受賞した多崎礼先生の素晴らしい物語です。ネタばれになるのは嫌なのでここでは多くは語りません。ですがまだ読んでいない貴方は幸いです。是非ご一読をお勧め。
その著者自らが冬至の日にオンラインで主宰してきた年に一度の語り部の祭、それがバーチャル煌夜祭(aka SNS煌夜祭)です。2020年~2024年まで電脳世界がその舞台になっておりました。X(旧twitter)に集った語り部たちが夜通し語り明かし、著者・多崎礼先生の新作短篇が掉尾を飾るのが恒例でした。本屋大賞にもノミネートされた大作「レーエンデ物語」をはじめこれまでの作品の再評価・新装幀での出版なども重なり盛り上がりが増し、中央公論社に公式サイトが設けられるまでに至っております。
そのバーチャル煌夜祭に2020年の初回から一介の楽師として参加してきました。(このことについてもいつか語るべきですね、精進します)
大好きな物語の作者とオンラインで年に一度交流ができることは素晴らしい経験でした。1年に1~数曲作っては披露し、を繰り返していたのでなんやかんやでトータルで10曲以上も作り続けてきたことになります。
さて2020年から続いてきた公式開催煌夜祭ですが、2025年からは無期限休止となりました。ですが勝手に冬至の日に何かすることが禁じられたわけではないと勝手に解釈して(笑)、数か月前から密かに曲を作っておりました。冬至の少し前に著者から非公式な煌夜祭を黙認する発言もあり、なんとか曲を完成させPV動画も作り冬至の日にポストしました。
3曲作りました(笑)。
作った曲の紹介をさせてください。
炎を継ぐ者
久々に作ったEpic曲です。例年は小説のシーンや物語世界の光景を題材に曲を作ることが多かったのですが、今年は割とメタな感じで小説の雰囲気に沿った曲を作ってみました。
出だしの奇妙な和音、結構自分では気に入っていますが一瞬のことなのであまり気づかれないですよね。ええ。
中盤の盛り上がる辺り(1:23~)、これまで作ってきたEpic曲にはなかった速いパッセージで攻めてみました。自分では結構気に入っています。こういうフレーズはやはりCinematic Studio Stringsが最the高ですね。後半のスタッカート気味のRunなど切れ味抜群。
他の所ではSpitfire、Metropolis Ark1、Bohemian Violin等イツメンに加え新しく手に入れたVivid Stringsも使ってみています。
木管は主にVienna、ブラスはArk1、Vienna、Trailer Brass等。
A Dance beneath the Night
民族音楽風の曲です。ケルティック風味。
これまではフィドルの音源にぴったりする感じのがなくて躊躇していたんですが、今年はKomplete Ultimate 15という巨大ライブラリへアップデートしてIrelandという音源が手に入ったので作ってみました。と言っても単体ではちょっと不安でCeltic ERAなど他のフィドルも混ぜてみました。ずっとユニゾンなので合奏には聞こえない。
もう一つメインの笛の音ですが、こっちは二人の合奏という感じになっています。Forest KingdomとCeltic ERAです。
あと、イーリアンパイプス。使いたくてもなかなか難しく機会がなかったのですが今回は躊躇なく16小節ばーん!という感じで使ってみました。
語られなかった夜、残された記憶
ソロピアノの曲です。最後はしんみりと締める感じ。
割と雰囲気だけであまり深く考えずにルバートで入力したものを後からちまちま編集しました。
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冬至当日には多崎先生自らの短編も発表になり嬉しい限りでした。
全曲リスト
最後にこれまでに作ってきた煌夜祭に寄せた全曲のリストを置いておきますね。いいね、フォローをしてくださると泣いて喜びます。


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